馬の種類 – 人気の競走馬・品種を競馬語で解説

馬は何世紀にもわたって人類の文明を支えてきました。作業馬として、伴侶として、そして競馬のチャンピオンとして活躍してきたのです。世界には300以上の公認品種があり、サイズ、機能、気性によって分類されます。このガイドでは、各品種のユニークな特徴と用途を「競馬語」で紹介します。

サイズ別馬のカテゴリー

馬は一般的に体格に基づいて三つのカテゴリーに分類されます：

軽種馬（ライトホース）

人気の軽種馬（ライトホース）品種

• サラブレッド（Thoroughbred） – トラックの王者。スタートからゴールまで全力疾走する血統の黒船。
• アラビアン（Arabian） – 持久力と美しさの象徴。長距離レースのエース。
• クォーターホース（Quarter Horse） – 短距離スプリントの爆速マシン。400mなら勝負がつく前に決まる。
• モルガン（Morgan） – 安定感抜群で乗りやすい万能タイプ。レースの裏番役にも光る存在。

重種馬（ドラフトホース）

重種馬は農耕、馬車牽引、大型作業に使われる大柄で頼もしい馬たちです。体重は650kg以上、体高は約160〜191cmに達します。

人気のドラフトホース品種

• クライドスデール（Clydesdale） – 豊富な毛を持つ脚と底力がトレードマーク。
• パーシェロン（Percheron） – 頭脳と筋力を併せ持つ森の働き馬。
• シャイア（Shire） – 一流の重量系。農作業も牽引も悠々とこなす巨漢。
• ベルジャン（Belgian） – 優しい気性と強靭なパワーを併せ持つ田園の雄。

ポニー

体高14.2ハンド（約147cm）未満の小型馬で、小柄ながら丈夫で賢い。乗馬、引き馬、伴侶馬にぴったりです。

人気のポニー品種

• シェットランドポニー（Shetland Pony） – 小さくても頑丈。子ども用や軽作業に最適。
• ウェルシュポニー（Welsh Pony） – 優雅で競技向き。障害飛越でも注目される存在。
• コネマラポニー（Connemara Pony） – スタミナ型のアスリート。持久系トラックでもタフに結果を出す。

用途別馬のカテゴリー

乗用馬

一般的な乗馬、スポーツ、レジャーに使われる馬たち：

• アメリカン・サドルブレッド（American Saddlebred） – ドレサージュやショー用に華麗なステップを魅せる。
• フリージアン（Friesian） – たてがみがたなびく優雅な舞踏馬。
• テネシー・ウォーキング・ホース（Tennessee Walking Horse） – 長距離でも疲れない滑らかな歩様が魅力。

競走馬

スピードに特化した馬たちで、世界中のトラックを支配してきたスターたち：

• サラブレッド（Thoroughbred） – 距離にかかわらず最強の伝統血統。
• クォーターホース（Quarter Horse） – 400m以下なら無敵の加速力を誇る短距離特化型。
• スタンダードブレッド（Standardbred） – ハーネス競走（トロッター）の種牝馬・牡馬として活躍。

労働馬

重い荷物を曳くために繁殖された力持ちの品種：

• パーシェロン（Percheron） – 森林作業や農耕で無類の働きぶり。
• ベルジャンドラフト（Belgian Draft） – 耕作や牽引に最適化されたボディ。

スポーツホース

ジャンプ、ドレサージュ、馬術競技（三種）に秀でたエリート馬：

• ハノーファリアン（Hanoverian） – 障害飛越とドレサージュで輝く逸材。
• オルデンバーグ（Oldenburg） – パワーと柔軟性を兼ね備える本格派。
• ダッチウォームブラッド（Dutch Warmblood） – オリンピックや国際大会で選ばれる代表格。

ゲーテッドホース（歩様馬）

独特の歩様で乗り心地が抜群、長距離移動にも最適：

• パソフィーノ（Paso Fin） – 四拍子歩様で知られる滑らかな歩き。
• アイスランドホース（Icelandic Horse） – 「トルト」と呼ばれる独特の歩様をこなす安定型。

野生馬およびノマド馬

現在も大自然を自由に駆ける血統たち：

• ムスタング（Mustang） – 北米の大地を駆ける野生の象徴。
• フザワルスキーホース（Przewalski’s Horse） – 世界最後の真正野生馬。
• ブランビー（Brumby） – オーストラリアの草原を駆ける自由馬。